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弘済学園の同窓会

こんにちは。弘済学園採用担当です♪

本日は弘済学園で毎年開催されている同窓会についてご紹介します!

同窓会とは
弘済学園を卒園された方や退職された方を招待し、職員を交えて、互いの近況を話しながら交流する、年に一度の大行事です。
弘済学園は児童福祉施設ですので、18歳になると基本的には次のステージに進んでいくこととなります。お家に帰られる方、グループホームや別の施設で暮らす方など、進む道はさまざまですが、この機会を楽しみにされている卒園者も多いです。

実はかなり前から開催されていたというこの同窓会。
歴史を少し振り返りながら、今年の同窓会の様子をお伝えできればと思います☺

 

その歴史は、弘済学園の前身にあたる日向弘済学園の時代にまで遡ります。
日向弘済学園は1953年6月に精神薄弱児施設として千葉県に創設されました。創設時、日向弘済学園には、近江学園(現在の滋賀県立近江学園)から12名の児童が転園し、卒園後はその多くが農家に住み込んで農業に従事していました。彼らは正月になっても帰省する所がなく、それを不憫に思われた当時の園長である故中村健二氏(1958年4月園長に就任)が、お正月におせち料理をふるまって彼らを労ってくださいました。1961年から始まったこのふるまいが、現在まで脈々と続く「同窓会」の起源となっています。

その後、1972年に神奈川県秦野市に移転してから数年後に「同窓会」という名称となり、今にまで続く「同窓会」が開催されるようになりました。1984年には、弘済学園の兄弟施設として、障害者支援施設「くずは学園」が設立され、多くの卒園者が「くずは学園」に送り出されています。この頃には「同窓会」の開催が恒例となっており、卒園者はこの同窓会の開催を心待ちにしていました。

 

卒園された方やご家族にとって、弘済学園が“心の拠点”となるように「何かあったら訪ねて来てください」とメッセージを込めて毎年開催しています。卒園者にとっては弘済学園で過ごした日々のベースのうえに今の自分がいることを確認する機会になります。ご家族にとっては、在りし日を思い浮かべる時間にもなっているようで、当時の思い出をよく語られています。

私たち職員は卒園された方を追いかけて支援することはできませんが、「同窓会」があることで、自分のあの頃を振り返る機会となっています。

今年の同窓会には卒園者、ご家族、退職された職員など、総勢127名が一堂に集い、職員と共にお食事を楽しみながら当時を振り返ったり、近況を語り合ったり、一緒に写真を撮ったり、ゲームやフォークダンスをして楽しみました。参加された卒園生やご家族からは「○○で働いている」「○○先生はいる?」「今はとても穏やかに生活しています」といった言葉も聞かれ、懐かしさと共に過ごしてきた日々が思い出されました。

こうした参加者からの言葉を聞くと、お互い真剣に向き合って過ごしてきた年月は、その後も利用者やご家族にとって、大きな心の支えとなっているのだと改めて感じます。卒園者が「あの頃は…」と思うように、職員も「あの頃は…」と、当時の記憶と共に、現在の姿からお互いの成長を確認し合える貴重な機会となりました。

私たち職員は、1961年から始まったこの想いの歴史を、卒園者、ご家族、そして職員と共に今後も大切に紡いでいきたいと思います。また来年、皆様と元気にお会いできることを楽しみにしています。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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