わたしたちが創る展とは ～第63回を迎えて～
こんにちは、弘済学園採用担当です♪
本日は、12月1日～3日まで東京駅丸の内地下南（動輪の広場）にて開催される
弘済学園作品展・療育相談会 第63回「弘済学園 わたしたちが創る展」についてご紹介します！
？「わたしたちが創る展」とは
障害者週間にあわせて、毎年12月に東京駅で開催されるイベントです。今年で第63回を迎えます。
作品展
弘済学園の利用者の皆さんが作業学習を通じて製作した作品の展示・販売を行います。
また、デイケアセンターの利用者さんが育てた花苗や、製造したハーブティーの販売も予定しています。
療育相談会
作品展示会の期間中、会場内に療育相談ブースを設置し、来場されたご本人・ご家族・ご友人の方々から、知的障害や自閉症に関するご相談をお受けします。
ご相談は、幼少期支援から成人期支援まで幅広く携わってきた、相談員資格を持つ弘済学園の職員が対応します。長年にわたり培ってきた療育支援の経験をもとに、知的障害・自閉症の方やお子さんの相談に丁寧にお応えします。
「わたしたちが創る展」に込められた意味
「わたしたちが」には、利用者さんが作った作品を職員やボランティアが協力して製品に仕上げ、多くの方に見て触れて関心を持っていただきたいという願いが込められています。
また、利用者さんを支える周囲の人々とともに、「わたしたち」の未来を切り拓いていくという思いを「創る」に込めて、「弘済学園 わたしたちが創る展」として開催しています。
展示・販売される作品、商品
・コースターやランチョンマット
・木彫製品（小物入れ、写真立てなど）
・クリスマスリースや壁掛けのインテリア
・花苗（季節の草花）
・オリジナルブレンドのハーブティー
多数の作品・商品をご用意していますが、ここではその一部をご紹介します。
タイルモザイク
タイルモザイクは、あらかじめ描かれた絵柄に合わせて、タイルにボンドをつけて決められた場所に貼っていく作業です。この作業を通して、手や指先を使う細かい動きや、ものを正しく・早く・ちょうどよい力加減で扱う力が身につきます。また、集中して取り組む力や丁寧に作業する力も育まれます。
完成した作品は、壁に飾ることができる素敵なインテリアになります。
結び織り
ペルシャ絨毯を織るときと同じように、図案に合わせて縦糸に束ねた毛糸を結んでいく作業です。一段ずつ進めていくため、作業の量がわかりやすく、模様ができあがっていく様子を楽しみながら、達成感を味わうことができます。
毛糸をテープで束ねて結びやすくしたり、結ばない縦糸を板で隠して次に結ぶ場所がわかりやすくなるよう工夫しています。このようにサポートしながら段階を追って進めることで、利用者の方が一人でも安心して取り組めるようになります。
機織り（はたおり）
機織り作業では、一人ひとりが専用の織り機（レバー式やペダル式）を使って、縦糸に横糸を通しながら布を織っていきます。
目・手・足を連動させる動きが必要なため、集中力や協応動作が自然と養われる作業です。織り上がった布（反物）は、職員やボランティアの方々の手によって、バッグやぬいぐるみなどの魅力的な製品に仕上げられます。
織り機の中には縦糸が300本以上あるものもあり、利用者さんによっては、縦糸の交換などの準備作業にも取り組んでいます。こうした高度な作業を通して、技能の向上だけでなく、ものづくりへの誇りも育まれています。
木彫
木彫作業では、木製の文箱やペン立てなどに、鎌倉彫をモチーフにした作品を作っています。図案に沿って主な絵柄を彫り、その背景には「石目彫（いしめぼり）」という細かい模様を彫って、木染液やニスで仕上げます。
立体感のある主題の彫りも魅力ですが、弘済学園の木彫で特に評価されているのは、均一で美しい石目彫の技術です。その完成度の高さから「弘済彫」と呼ばれるほどです。
木彫作業は、彫るだけでなく、染めや塗装など複数の工程があり、段階的により高度な技術が求められます。そのため、利用者の方が意欲を持って取り組み、ものづくりへの誇りや向上心を育むことができます。
利用者の皆さんが心を込めて作った作品は、職員やボランティアの方々の手によって、丁寧に仕上げられています。
会場には、このほかにもたくさんの魅力的な作品が並びます。
障害のある方々の「できること」や「伝えたいこと」が詰まった3日間。
作品を通して、その思いや力を感じていただける機会です。
皆さまのご来場を、心よりお待ちしております。
【概要】
第63回 弘済学園作品展・療育相談会
「弘済学園 わたしたちが創る展」
・場所：JR東京駅 丸の内地下南「動輪の広場」
・日時：2025年12月1日～3日（3日間）11:00～19:30
※初日は10:45よりオープニングセレモニーを開催いたします