日中活動の作業を紹介します!
こんにちは。
今回は弘済学園の日中活動の様子をご紹介します。
弘済学園の療育支援は、ナイトケアを担う「生活クラス」とデイケアを担う「日課クラス」の2部門が協力して、“24時間まるごと支援”を展開しているのが大きな特徴です(詳しくはコチラの記事をご覧ください)。
そのうち、「日課クラス」で行う日中活動として、作業や学習、体育(夏はプール)、歩行、グラウンドでのスポーツなど様々な過ごしの時間を設けています。その中で今回は作業についてご紹介します。
作業は、木彫・機織り・結び織り・タイルモザイク・ビーズ通しなどの種類を用意して日々取り組んでいます。
こうした作業種を利用者さんお一人お一人の興味や技能、得手不得手に応じて提供しています。
これらの作業種は、「①単純作業の繰り返し」ということ、「②終わりが明確」であるということ、この2つの点で共通しています。
①については指先の器用さを要する作業も多いですが、動作は単純作業の繰り返しですので、どなたでも手順を覚えやすく、②については終わりが明確に分かることで、見通しが持て、集中して取り組める、という2つの意図があって作業種として取り組んでいます。
また、できた時に職員とハイタッチするなど、しっかり評価して共感することで達成感や自信、意欲につながるように進めています。
その意味では、作業は単に「出来た」「出来ない」など結果だけを求めるのではなく、職員とのコミュニケーションの手段の一つとしても位置づけられています。
それでは、作業の様子を一部ですが、ご紹介します。
機織りの作業です。
作業の手順は糸が巻いた小菅を装着したシャトルを縦糸の間に通す、バーを下ろして通した横糸を詰める、レバーを操作して縦糸の上下を入れ替える、この3つの作業の繰り返しです。
小菅に巻かれた糸がなくなったら作業が終了になるので、終わりが分かりやすくなっています。
出来た生地は、ボランティアさんの手によってバッグやぬいぐるみ、ストラップなど素敵な作品に仕上がります。
結び織りの作業です。
縦に張ったタコ糸に毛糸を結びつけていきます。指先の器用さは必要ですが、これも単純作業の繰り返しです。
あらかじめ用意していた毛糸一列を結び終えたら作業終了です。
結び織りは壁飾りや大きなものでは玄関などのマットに仕上げます。
木彫の作業です。
あらかじめ線を引いた枠の中を彫っていきます。
花などの下絵を描き、それに沿って彫っていく難易度の高い作業に挑戦している方もいます。
作品の仕上げは、担当の職員が行っています。
現在、12月の作品展(後ほどご紹介します)に向け、追い込みの時期真っ只中です。その時には担当以外の職員も応援に駆けつけます。
普段あまり接点のない職員同士のコミュニケーションの場にもなっています。
出来上がった作品の数々です。
弘済学園では、毎年12月に東京駅にて作品展示会「わたしたちが創る展」を開催しています。今年で61回目の開催となります。
現在はその作品展示会に向けて、皆さん作業に精を出しています。
今年は12月4日(月)から6日(水)まで、 JR東京駅丸の内地下南(動輪の広場)特設会場にて開催されます。
気に入られた作品はご購入も可能ですので、たくさんの方々のご来場をお待ちしています。